シニア犬は何歳から?4つの老化現象と快適に過ごす工夫や心構え

  • シニア犬になればドッグフードの見直しするのが良いよ!
  • シニア犬でも運動をさせなきゃダメ!
  • シニア犬になったら健康診断の回数を増やした方が安心!

犬と暮らしていたら、上記のようなことを耳にしたことがありませんか。

「シニア期になれば色々と見直さなきゃなぁ…」と心構えをしている飼い主さんも多いでしょう。

そこで良く疑問に持たれるのが「シニア期って何歳から?」ということ。

老犬になるとこれまでとは違った健康管理や生活の注意点などを対策をする必要があるからです。

ここでは「シニア犬は何歳からなのか」そして「シニア犬との過ごし方」そして「飼い主さんに必要な心構え」についてご紹介いたします。

一緒に詳しくチェックしていきましょう!

犬の年齢を人間の年齢に換算すると何歳?シニア期は7歳から始まる!

犬の年齢大型犬小型犬犬の年齢大型犬小型犬
1歳12歳15歳11歳82歳60歳
2歳19歳24歳12歳89歳64歳
3歳26歳28歳13歳96歳68歳
4歳33歳32歳14歳103歳72歳
5歳40歳36歳15歳110歳76歳
6歳47歳40歳16歳117歳80歳
7歳54歳44歳17歳124歳84歳
8歳61歳48歳18歳131歳88歳
9歳68歳52歳
10歳75歳56歳

上記の表は、犬の年齢を人間の年齢に換算したときの年齢目安表です。

犬種や体の大きさにより「大型犬」「小型犬」と少し年齢が違いますが、体の小さい犬の方が歳を取るのが早いです。

人間で例えると1歳は学生さん、2歳を過ぎると成人式を迎えた立派な大人。

7歳ごろから人間と同じように肩が凝ったり、膝や腰が痛くなったりなったりし始めるといったイメージです。

大型犬・小型犬ともに7歳頃から少しずつ老化に向かって身体機能が衰え、免疫力も低下してくるため病気にもかかりやすくなるので注意が必要です。

中にはシニア期に入ると急激に老化現象が現れる犬もいます。人間と同様に口内環境や被毛など見ため的にも「歳を取ったなぁ」と思うことが多くなりますよ!

では、シニア期の老化現象を見ていきましょう!

シニア期になると現れる4つの老化現象

シニア期に入ると、主に下記4つのような変化が現れ始めます。

    • 睡眠時間が長くなる
    • 筋肉量や骨量が低下する
    • 食事量が少なくなる
    • 口内・目・被毛の環境悪化する

    具体的にどのような変化が表れるのか、それぞれ詳しく説明していきますのでチェックしてみましょう!

    老化現象①:睡眠時間が長くなる

    シニア犬になると現れる変化の1つ目が睡眠時間が長くなることです。

    犬は年齢を重ねるにつれて睡眠時間が長くなる傾向があり、日中でも頻繁に眠るようになります。

    特に体調の変化がないのに「最近寝ている時間が増えてるな…」と感じたら、それは老化のサインでしょう。

    とは言え、どこかが痛くて寝ている時間が増えている事も考えられます。

    様子を見ていて、他に変わったことがあったり気になる事があれば早めに動物病院へ相談するようにしましょう。

    老化現象②:筋肉量や骨量が低下する

    • 階段などの段差を嫌がる・避ける
    • お散歩の時間が短くなる
    • お家の中で走り回る事がなくなった

    シニア犬になると現れる変化の2つ目が筋肉量や骨量の低下です。

    筋肉量や骨量が減ると若い頃にはできていた階段の上り下りを嫌がったり、お散歩に出かけてもすぐに帰りたがるようになります。

    お家の中で良く走り回っていた子が、最近はじっとしている時間が長くなったという事もあるでしょう。

    これらは、老化のサインでもありますが、足腰の不調を起こしている可能性も考えられます。

    いつもと歩き方が違ったり、尻尾が下がっているなどの変化がないか日常的にチェックをして気になる事があればすぐに動物病院へ相談しましょう。

    老化現象③:食事量が少なくなる

    シニア犬になると現れる変化の3つ目が食事量が少なくなることです。

    老化が進むにつれて運動量も減るため、1日に必要とするカロリーが減ります。つまり、ほとんどの場合は少食になるのです。

    しかし、反対に食欲旺盛になる事も少なからずありますので「老化が進むと食欲も減る」ということは一概には言えません。

    また、嗅覚や味覚が衰えることで食の好みが変わることもあり「いつものドッグフードを食べなくなった」なんてことも珍しくは無いのです。

    食事の量が変化したり、食べるけど進みが悪くなったりなどは犬の老化あるあるなので覚えておきましょう!

    老化現象④:口内・目・被毛の環境が悪化する

    • 口臭がひどくなった
    • 目やにが増えた
    • 被毛がパサついている

    シニア犬になると現れる変化の4つ目が口内・目・被毛の環境悪化です。

    最近口臭がきつくなった…と感じたら老化によって歯周病が進行している事が考えられます。

    とくに犬は年齢を重ねるにつれて、歯周病にかかる確率が高くなります。急に症状が悪化するケースもあるので口内の健康管理は慎重に行いましょう。

    また、目やにが増えたり被毛がパサついてくるなど体内から現れる老化のサインもあります。

    特に心臓や内臓の機能低下については、飼い主さんがすぐに気付けない事がほとんどですので定期的な健康診断に行くことが大切です。

    それでは次に、シニア犬との過ごし方について詳しく説明していきますのでチェックしていきましょう!

    シニア犬との過ごし方5つの工夫!

    シニア犬との過ごし方では主に下記の5つを工夫をしましょう。成犬だった頃と同じままでは体調を崩してしまう恐れもあります。

    • 身体に負担のないように生活する
    • 規則正しい生活を心がける
    • 外の空気に触れさせる
    • ご飯に工夫をする
    • 愛犬の様子を見て生活に工夫をする

    上記のように、愛犬の様子を見ながら徐々に変化させていくことが必要なのです。それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。

    ①身体に負担のないように生活する

    • 床は滑らないように工夫をする
    • 安全な場所にベッドを設置する

    シニア犬との過ごし方1つ目の工夫は、身体に負担をかけないように生活をすることです。

    床は滑らないように、マットを敷いてあげたり段差や角などが無い安全な場所にベッドを設置してあげるなどの工夫をしてあげましょう。

    シニア犬になると、筋肉量や骨量が減少するためこれまでと同じ遊び方や運動量で過ごしていると、身体を壊してしまう恐れもあります。

    また、身体が衰えることで少しの段差につまずようになったり、段差が登れなくなってしまうこともあるでしょう。

    飼い主さんはこのような変化にいち早く気付き対策を考え、シニア犬にとって過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。

    ②規則正しい生活を心がける

    シニア犬との過ごし方2つ目の工夫は、規則正しい生活を心がけることです。

    長年規則正しい生活を続けていると「つまらなそう」と感じるかもしれませんが、愛犬にとっては安心できて1日の楽しみでもあります。

    反対に急に生活習慣を変えられてしまうと、ストレスから体調を崩してしまう恐れもあります。

    やむを得ない場合を除いて、基本的にはいつものルーティン通りに過ごしてあげるようにしましょう。

    ③外の空気に触れさせる

    シニア犬との過ごし方3つ目の工夫は、外の空気に触れさせることです。

    シニア期に入り運動量が減ったからといって、全くお散歩に出かけない日が続くのはよくありません。

    犬は嗅覚から様々な情報や刺激を得ていて、それが元気の源になることもあるのです。

    脳に刺激を与えると、認知症予防にもなるので無理のない範囲でお散歩に行って外の空気に触れさせてあげましょう。

    歩くことが難しい子の場合は、抱っこや犬用カートを利用して外に連れていくだけでも効果的です。

    ④ご飯に工夫をする

    シニア犬との過ごし方4つ目は、ご飯に工夫をすることです。

    シニア犬の食事は、低カロリーと栄養バランスの整ったもので柔らかく食べやすいものを選ぶように心がけて下さい。

    犬の健康は「食生活」と言っても過言ではありません。しかし、シニア犬になるとドライフードが食べにくくなったり、食が細くなったりすることもあります。

    さらに基礎代謝も徐々に落ちてくるため、1日に必要なカロリーも減ってくるのです。

    そこで、今までと同じ食生活のまま進めていると肥満の原因になったり、食べにくさから食が進まず痩せてきてしまう事もあります。

    シニア期に入ったら、食の進み具合を見てライフステージに合ったドッグフードに変更するよう検討するようにしましょう!

    ⑤愛犬の様子を見て生活に工夫をする

    シニア犬との過ごし方5つ目が、愛犬の様子を見て生活に工夫をすることです。

    犬も自分の身体がこれまでとは違うことに不安を感じることがあります。そこで、不安を和らげようと飼い主さんに甘えたり寂しがる事があるのです。

    このような様子を見せるようになったら、愛犬が過ごしている場所を家族が過ごしているところに変更してあげるなどの配慮をしてあげましょう。

    ほかにも愛犬が困っていたり、いつもと違う様子があれば原因を探り対策をしてあげて過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。

    シニア犬は半年に一度の健康診断を!

    シニア犬になったら、少なくとも半年に一度健康診断に行くようにしましょう。

    成犬までの健康診断は年に一度でも問題ありませんでしたが、歳をとるにつれて病気になる確率も高くなります。

    シニア期に入ると様々な病気のリスクも上がるため、半年に一度の健康診断で早期発見・早期治療に努めましょう。

    また、毎日お家でも以下のような健康チェックは毎日するようにして下さい。

    おうちで健康チェック
    • 体重…体重計を使って毎日の体重管理をする
    • 食事量…食事の量は必ず測ってから与える。食べきれなかった分を測って食べた量を記録する
    • お水を飲む量…毎日同じ量の水を入れておき、どのくらい飲んでいるかチェックする
    • 排泄物…おしっこやうんちの量や回数、色などに変化がないかチェックする

    犬は体調の変化を言葉で伝えることができないので、飼い主さんがいち早く気付いてあげるのがベストです。

    上記のような健康チェックを毎日行うことで、小さな変化にも気付いてあげることができます。

    それでは最後に、シニア犬と過ごす飼い主さんの心構えについてお話します。

    シニア犬と過ごす飼い主さんの心構え

    シニア犬と過ごす飼い主さんが必要な心構えは「残された日々をできるだけ楽しく過ごし、最期を迎える気持ちの準備をしておく事」です。

    現代の犬の平均寿命は14歳前後と、かなり長生きする犬が増えてきています。

    そのため、犬の一生の半分以上は「シニア期」になるのです。愛犬をお迎えしたその日から、どう楽しく穏やかに過ごしていくのかを考えて準備をすることは大切なこと。

    心構えができずに最期を迎えてしまうと「悲しさ」でいっぱいになり、飼い主さんの生活がままならなくなる事もあります。

    そうならないように、早めに愛犬の「最期」について考えて、それまでに気持ちの準備をしておくことが大切なのです。

    シニア犬は何歳から?まとめ

    • シニア犬は7~8歳から
    • シニア犬になると食事や運動量に変化がある
    • シニア犬になれば食事の工夫や運動量の見直しが必要

    シニア犬の年齢は犬の大きさや種類によって異なりますが、基本的には7~8歳からです。

    愛犬に少しでも長生きしてもらうためには、食事の内容や運動量の見直しをすることが大きなポイントになります。

    そして何よりも大切なことは愛犬の様子を見ながら、生活しやすくなるように工夫をしていくことです。

    飼い主さんと愛犬が少しでも長く一緒に暮らしていけるように、心から願っています。

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